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ピープル

点と線で生きている。自分にとってあなたは、何ができるんだろうか。自分らしい言葉を紡いでいても、きっと不安になる表情を掻き乱している。繋がる世界、心が広がる。過ぎた日々の情熱を掻き乱して、ご機嫌で世界に叫んでみたりする。何を持って、錆びた人生を見ているんだ。一緒にこの世界を創造している。あの約束を思い出して何気ないところから、心拍数を上げていく。自分が整う、世界が広がる、愛が生まれる。

窓際で君は息をしていた。真実を語ることがなんだか怖くて、認められなかったらどうしようとか、何も起こらなかったらどうしようとか、そういうところから聞こえ出すメッセージ。

「ねえ、何してるの。」

「希望を数えているんだよ。」

「希望?」

「そう、君は窓際で星を見ていただろう、それと同じさ。」

人生は呼吸のようだ。膨らんでは萎んで、萎んでは膨らんで。それに鼻歌を添えれば生きることになるんだ。生きるとは具現で、信じているところを任せているところ、人生の記録をそっと書き換えている。朝五時の冷気は凄まじく寒いけど、なんだか今日は心が暖かい。差し込む夕日が空をそっと添えている。心ゆくまで人生を楽しんでいるところに、一滴の希望を見出す。それは星なんかじゃなくて、呼吸に意思もないんだ。

鳥はわずかに泣いて、いつか僕のことを、迎えにきてくれるのだろうか。遠い未来で、希望を準備して待っていてくれているのだろうか。溢れそうにも溢れない、伝えられそうで伝えられない、ところどころの真実を、僕は心に隠しているんだ。きっと世界はずっと平和で、何も起こることなんてないんだろうな。いつか君のことは自分が息づいてあげると言って、真実を語ることにするよ。

「コーヒーで。」

「ブラックでいいですか?」

「はい、ブラックで。」

「最近、よく来てますよね。」

「そうですね、家が近くて。」

「平和ですね、今日も。」

「文学とか、好きなんですか?」

「はい、少しだけ。」

「人生とか、考えますよね、冬になると。」

「ええ、本当に。」

半世紀前の君を待っている。人生を彩るところに、花が咲いている。希望を信じて歩いていると、道端にも花が咲いた。幸せの対価にどれぐらいの価値がいるかなんて、そんなことは人生で気にしないでいいから。そんなこと知る由もなくて、知りたくもない。いくらでもいる自分の代わりと、いくらでもいる世界の代わり。そんなことを考えながら、僕は二度とこない今を生きている。惨めだねって言って欲しい、希望なんてこの世界にないんだと言って欲しい。なぜこの世界で僕らは生きているのか、教えて欲しいんだ。刃を振り回して、希望を貫いてしまっている僕ら。

「何気ない仕草に惚れるんだよね。」

「紙を掻き上げる時とか?」

「そうそう、人間って感じがしていい。」

「うーん、ちょっと分かるかも。」

「だろ?」

「彼女おんの?」

「おらん。」

「なんやねん。」

昔みたいに笑って欲しいんだ。明快なストーリーだけじゃなくて、あなたの頭の中にある想像を知りたいんだ。虚しくなるほどに綺麗になる心。自分たちは手放すことで、知る心。きっと世界は、だんだんと世界に溶けていく。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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