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強く生きるということ

記憶が、人生を彩る。時に人生は、振り返るたびに辛くなる時がある。何も変わっていないじゃないかと、何も生まれていないじゃないかと、そう思う時がある。それでも進んでいると信じていても、なかなかうまく気持ちが乗らない夜がある。周りから否定され、自分だけが置いていかれている気分になる。それはきっと、信じているから、自分の夢を。諦めきれないから、自分の心を。空に舞うところ、沈丁花が灯火に照らされ、散る。灰になって人生を終える不死鳥。

空が言う、何を持っているのかと聞いてくる。時に人生を歩んでいると、何もかもを捨てたくなる時がある。それは愛で、それは恋かどうかなんて、分からないままでいると、だんだんと心が萎れてくる。飛んでいる蝶を追いかけて、それを人生と呼んでいる。生まれたところから始まって、幾つも空の色を経験する。見る。見て、感じる。時は流れて、それは花に変わった。

何もかもが変わって、未来を信じられない時がある。それでも人生を歩むことが嫌になる時がある。自分の夢なんて、いつまでも叶わないんじゃないかと、思う時がある。言葉では言えない感情が心の奥に押し寄せてきて、止まったように心臓を抱きしめる。それは夢の反作用というもののような、気がしている。夢を持てば、色が付く。色が付けば、上塗りされる。それが人生で、それが生きるということ。同じ色でもいい、何回でもいい、何度でも重ねればいい。時々振り返ればいい。何かが変わらなくてもいい。信じることができなくてもいい、続けば、それで満足じゃないか。あなたは今、生きているのだから、あなたは今、生きているのだから。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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