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見透かす、その記憶を。

二人は夢の狭間で、ゆっくりと希望の欠片を探して、また生きようとベッドで眠る。揺れる日差しの中で、昨日の話が頭をよぎる。自分が何者か分からないまま進んでいるこの世界で、憧れていた人がまた、死んだ。

今日もまた、思うようにいかない。今日もまた、思うようにいかない。電話をかけて、またあなたに頼ってしまう。毎朝、体温が上がることを感じて、同じ日が始まることに嫌悪感を示す。やっと開くような心でも、そんな毎日が続くと、分からなくなることが多い。涙がまた誰かのものになってしまう前に、僕の言葉であなたのことを染めてしまいたい。そんなことを思いながら、また今日も書き続ける、この文章たちを。ふとした時にそばにいてくれる、そんな言葉たちを。

柔らかい優しさ。カテゴライズされる、少年の夢。あいつは今日もキャラクターを演じているだけ。万博の裏にある本当の世界を、見たことがないとか言って、どいつもこいつも結局はくだらない。比べることがまた刹那になって、繰り返す日々に嫌気がさす。気にも留めない心の挨拶。いっそのこと何も起こらないまま、見つけられないまま、そうやって終わっていけばいいのに。

見たいものだけ見ていればいいはずなのに、邪魔をしてくるのは邪神の塊、怪物。傷つけてくる言葉を、軽々しく口にする、人間じゃない怪物。

人と違うことを正して、あなたはまた、傷つかない言葉であしらってくる。

 

「分かっていないなら、何も言わないでよ。」

「心の声なんだから、しょうがないだろ。」

「じゃあ、言わなきゃいいじゃん。」

「人間は、口に出さないと死んでしまう生き物だからな。」

「少し目を離したら、寂しくもなるわね。」

「そうだな。」

「汚れた靴の中で、瘡蓋が疼いているの。」

「助けて欲しいと、素直に言えばいいんじゃないか。」

「だって、何を言っても仕方がないじゃない。」

「仕方がないと、そうやってまた、眠れないことをありきたりに帰すのだな。」

 

さようならは うまく行かない

上がって 下がって そうやってまた人は

分からないことを 自分で増やす

 

狭間で揺れるのは ただの人

何も抱えないまま 生きていきたかった

絡まった何かの言葉 昔のことを思い出す

 

不思議と風が 少しだけ冷たい

晴れるなら そう言って欲しかった

 

あの花が咲いたのは あなたのおかげかしら

そうやって人を讃え 生きていく

滑稽な生物 人間

 

咲いた花すらも 気に留めないまま 進む

止まることを知らない 影

 

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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