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ステレオ

心の中で、君は僕を僕は君を想っている。こんなに朝が長いなら、もっともっと夜に一緒に居ればよかったな。鳥が鳴いている心の愛を感じて、きっと人生を称賛しているんだと、ガラスが鳴いている心。二人ぼっち、二人ぼっち。こんな朝なら、陽を沈めて居たかったのに、愛することすらも僕たちは忘れてしまったんだ。きっと世間は愛想を尽かし、僕たちのことを見るだろう。今までの人生で何回も挫折した、始発は走り出す、街は動いたままだった。僕だけが止まっている、そんな気がして、毎日が来るのが怖かった。

僕色にすべてが染まればいい。記憶は曖昧なままだから、捨ててしまおうと思った。全部消し去って、全部全部、やり切って、あなたの匂いがしたところに置いておいて、これから僕がどうやって生きていけばいいのか。全ては、運命なんて言葉に騙されて、僕はここまで生きてきた。乾くことを知らない心の涙、そばに居ないあなたの幸せを願う夜。朝が来ないから、小さいだけだと希望もなくて光も無くて、それでもその明日にあなたがいればいいと、愛おしく思っている。

小学生の頃、まだ僕は寝ていた。中学生の頃、まだ僕は寝ていた。あなたがいない日は呼吸していないみたいで、あなたを僕は気づかずに、抱きしめていたんだ。鳥の中で言葉が混ざっている。光の中で心が鼓動している。きっと世界は白色で、きっと世界は銀色で、雨の音が指に触れて目覚めた。小さくて甘いチョコレート、きっと世間は僕たちを、夢を見ていると揶揄するから、こんな世界は放っておこう。僕たちの中では、それは間違いなく夢じゃないのだから。

きっと世界は、旋律を奏でるように、誰かに教わったわけじゃなく、愛する。人生の忘れ方を知っていて、そんな風に君のことを愛することを、忘れていくんだろうな。水際に晴れのない思いをそっと。海に浮かべる人生と、もう戻ることのない夜。水面の月夜に朝が混ざる。僕は朝が嫌いだけど、夜も嫌いだ。だから、日々が進んで行くことが嫌いだ。ずっとずっと、このままいればいい、ずっとずっと、この先もここにいることができたらいい。もう振り返れないように、僕の記憶を麻縄に縛り付けておいてはくれないか。

青色の旋律。きっと世間は辛いことすらも曖昧なまま、人生が終わる。きっと世界は、音の波を返すように、僕たちを幸せにしてくれるのだろう。会えたらいいな、いつか世界に、会えたらいいな。何をしているかなんて、そんなことは関係ないから、震える心を焦がす夜空に二人で星屑を見ていた。

今だけは、もう少しだけ、夜と朝の間で、漂わせて。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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