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いつかの話。

未来の彼方で、世界が定めている真珠が、生きている今日が素晴らしい。意味があるとかないとか、生きているとかいないとか、そんなことは関係なくて、走るレールが愛おしい。二十二番地が恋しいのは、あなたが生きてきた証なんかじゃない。夜が更ける前に、生まれたことを考えていた。高くて遠くて、空なんてわからないぐらい、背中が重かったことを覚えている。声を聞いて、あなたが泣いていたこと、季節の中ですれ違う価値観に、いっそのこと全て無かったことにしようと考えたこともあった。でも、空は僕のことを見捨てなかったんだね。

風下で、瓦礫を越えて、僕はまた立ち上がる。夢を見て、いつの日も、変わらない何かを目指しているんだろうな。飽きないで、想い馳せる、心のままに、真実として。僕が愛したあの日々は、きっと世界で、輝いているんだろうな。合図。今まで感じている立方体。遠く遠く、見渡している壮大な心。歌う感覚。

また出会えるだろうか。いつまでも子供な僕だから、握り込んでいる秘密、最後まで想い馳せている地球儀。実るのは五年後かな。正しい願いから、始まるもの。寂しさを知って、不安になって、また生きていると感じている。超える影がなんだか美しくて、少しだけ立ち止まる。夢の扉を開けて、秘密を暴く。手が触れ合う喜び、飽きないで、飽きないで。地球儀が鮮明に思い浮かんでいる今日。ところどころで、轟く。心が擦り切れて、軋んでしまったとしても、僕はあなたのことを愛しているんだ。

「いつから、あなたになったんだろうね。」

「拙いところなんじゃないか。あるがままの姿で。」

「楽な人生を選ばなかったのね。」

「青臭いなんて、嫌じゃん?」

「でも、それでも空は青い。」

「空は、そりゃね。」

「永遠なんて、あなたはもう知っているでしょ?」

「でも、知らないふりするのが楽しいんじゃん。」

恐れない、追いかけてくる夕暮れ。誰もが走っているところ、繊細で、残酷なことが、僕にとっては知らないでいていいことなんだろうな。悲しみを抱いて進んでいる。自分のままで息をして、くだらないなんて、無駄なことだなんて、そんなことを言う奴は放っておいて、僕ら優雅に夢を見ようじゃないか。一筆一筆、心を込めて、ただ綴るだけさ。

音が聞こえるのが分かるかい。大きな声で、あるがままの姿で、自分のままで息をして、実らない恋を育んでいる。泥臭くて、綺麗で。虹になってまた、あなたの元へ帰るから。音符、確かめて遊覧。生きている鼓動。たとえ何かが終わったとしても、僕は僕なんだと、代わりはいないんだと、自分の声で歌うことを誓おう。風が吹いている船。願いを込めて、また息をする。願うなら、運命なんていらないんだ。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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