2025年– date –
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鳥の陰
いつまでも人は心があってほしい。曖昧なままでいてほしい。仰向けで空を見ることができる夜であってほしい。手紙が届く、潤いが宿る。止まる事を知らない鼓動はずるい。ずっと動くことができる鼓動はずるい。永遠を誓う世界はずるい。何もかも人生に任せ... -
彩られ始めた日々
ここでもいいと願って、言葉で言えない感情をそっと呟いた。人の優しさを、母に見る。あなたの強さはやっぱり、僕にとっての空だった。これから取りに行く歓喜を、あなたにも分けてあげたいと願う。あなたがこの世界に居る間に、この命が燃え尽きる前に、... -
天の重なり
いつも辛いと言っていた。約束できないこともあった。分かったことがひとつあるとすれば、何か失敗することは尊いと言うこと。今の自分ではできないことに挑戦することは、すなわち人生を歩んでいること。苦い思いを心に背負って。外れた路地から、天まで... -
今のわたし
戻れないところから、戻ろうとしているのはわかる。この世界にまだないものを作ることは、真夜中に好きというようなもので。二人で見ていたぎこちない工事現場。冗談まじりに言えるようになった時、僕は歳をとって、君を誘う、君を誘う。一と善は、悲しい... -
ダイヤ、ダイヤ。
鳥籠の中で夢を見る。時に人生を歩んでいる時にも、夢を見る。愛くるしい世界がそっと心に寄ってきて、僕のことを見つめては去っていく。何がしたいのか、白馬の王子様なんていないと、世界は一度僕に言った。ただ信じたいだけなのに、何を泣いているのか... -
八日目の空
八月の終わりに君がいなくなってから、もうすぐ一年が経つんだ。なくなってゆく言葉の数々に、僕の心はだんだんと繋ぎ目が曖昧になっていく。光る音が、だんだんと遠くなっていく。刹那にゆらめく言葉を、心の中にじっと蓄えて生きている。君がいた頃は、... -
合図
正しさも愛なんだと、さようならが館内に鳴り響く。僕たちの関係性は終わって、町中が溢れ出す花の名を知って、終わりのない旅へと向かう。きっと世界が何を思っても、簡単なところから人生が始まるんだろう。諦めなかった僕の心を、最後に一つだけ重ねた... -
落とさないように、握る。
所々に人生が垣間見える。きっと世界は熱い層に覆われていて、灯を消して人生を見ているに違いない。君のことを少しだけ考えている。埃被った写真の僕らは、見えないところをただずっと信じていた。遠く光るビルの赤色。くだらないところから、抱きしめな... -
その人生は嘘
僕は何かになれるような気がしたんだ。このままベッドを抜け出して、ほんの少しだけ泣いて、街に繰り出そうかな。曖昧な僕にはピッタリの人生だから、風に吹かれてこの場所から何かが変われると思ったんだ。どこか遠くに行きたいと世界に叫んでも、僕たち... -
風に騙されながら
二人のそばに、埋まらない恋を祈って、二人の世界を拾って、胸が痺れてところどころが鈍くなっている。言葉で言えないところから、僕はどこにいるのか分からない。笹塚のホーム。風が強いところから渋谷へ向かう。報われないところから、また勉強を始める...