何度も何度も、人生を投げ出したくなる夜がある。自分は何で生きているんだろう、もっと言えば、何で幸せは永遠に続かないのだろうと、そんなことを考える夜がある。だんだんと意識が朦朧としてきて、この世界は何で存在しているのだろうと、考えることもある。それはきっと、僕が今日、何で生きているのか分からなくなったからだ。新しく出てきたデジタルの猛威に、だんだんと打ちひしがれて、それなりに荒んだ体と、かけらを。
聞こえていますか。あなたのいない世界にひとりぼっち。それでも生きていくことを想像すると、だんだんと心がなぜか楽になっていく気がしていて。五分咲きの桜道、もっと暖かい風が吹けばいいのにと、温もりを感じながら上を向く。会いたいと、会えないと、あなたがいない世界で一人で生きていく。存在する意義が、だんだんと不明確になっていく。それはきっと、あなたが居てくれる世界だからに違いない。風の中に、全てを転んで、自分が誰かわからないところまで朽ち果てている。返事がないところから、西へと踏み出していく。遠くの桃源郷で会えることを、かすかに聞こえる汽笛に身を任せて。追いかけて走るところから。くだらない選択で、時間が戻ったらいいのにと思っている。君と過ごしたところで、何も生まれないと言っている世界。僕はあなたと過ごすことで、生命を維持していると言っても過言ではない。あの瞬間、つまらない会話ばかりで退屈していただろうけど、今の僕は明日も怖くないところまで来ているんだ。時が戻れば、過去は変わるのだろうか。
僕が死んでしまったら、この言葉たちはどうなるのだろう。時が戻れば、あなたがいるのに、あなたと過ごした世界は、永遠に散っていく。どこを探しても君だけがいない。僕はここに居たくないと言って、また言葉の海に潜っていく。何を信じることも、何をいうこともできなくて、聞こえないところから、大切な人と過ごす光がさす。
あなたの言った瞳が、まだ消えない。生きる意味を探している真っ暗なトンネルを、一人で十年、冷たいところから、あなたの声を探している。