MENU

螺旋

これでおしまいと、人生を終わりにしようとする言葉達。別れの風が、後押ししているところから、想い出になるところを見て、少しだけ感動する。いつもあなたは、自分勝手だったじゃないかと、最後は寂しいところに着地する。せめて君の幸せになれたと思うんだ。涙に寄り添って、何一つとしてあなたにしてあげられることがなかった。涙の後に辿って、探している。君の居場所じゃ無かったことを、僕は気付いたところなんだ。君が飼っていたあの猫みたいに、僕だって愛されたかった。この世界から、愛されたかった。僕は待っているだけができなかった。見切り発車で始めた人生。約束ばかりを交わして、自分の心を閉ざしている。

遠い船が停まる、顔も知らないあなたがいる岬を、僕は待っている。僕は僕で、君は君なんだと、そこで気付かされる。あなたはあなたで、ごめんねと、頬を濡らして。明日変われるなら、僕はどうにかなりそうなところから脱することができるんだ。僕にはヒーローにはなれなかった夜がある。荒んでいる心から、紛れもない真実に発展していく。朝になれば、轟音を響かせてあなたはこの世界に舞い降りる。何をしていても、夜があることを僕は感謝している。荒んでいる心をそっと慰めてくれるのは夜だから、僕は感謝しているんだ。それは紛れもない過去ではなくて、明るい未来でもない。憂鬱に取り憑かれて、人生を台無しにしてしまう何かが、この世界にはあるのかもしれない。

きっと世界は、真っ暗なところから、痛みと共に始まったんだろう。痛み。痛みがあるからこそ、僕達は広がることができていること。二人でこぼした日々の隙間に、隠してしまったところ。何も言わないで、絡まった糸を解いて欲しいんだ。明日はきっと、大丈夫だと信じて、何か芯を持って触れること。それが世界を歩むということで、それが世界を信じるということで。思うよりもずっと澄んでいる心と、止まらない好奇心。絡まり出した何かが、叫んでいるところなんじゃないかな。僕には必ずできるって信じているから、抜け出せないとしがみついて、心にもない傷をつけて、分かりきっているところを鑑みている。二人でこぼした日々の隙間に、隠れてしまっていても、このままどうか何も言わないで。

ゆっくりと息をしている。螺旋のような夢を見て、起きた瞬間に忘れている。惹かれあっていく世界に、なんだか味気ない気分になる。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

目次