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泣き虫

理由なんて追いつかない速さで、あなたはきっと世界を駆け巡っているに違いない。きっと人生も同じで、それは星の流れる速度よりも早く、僕たちのことを駆け巡るんだ。それは人生を錯乱して得た知恵ではなくて、君のその目からこぼれ落ちた海原なんだ。せきとめる遠い街で、僕たちが生きていた証を残す。大丈夫、怖がらないでほしいと願いながら背負う。優しい兆しで、君を見つめていたいから。君ならいつか、忘れなくていいと思える日が来るのかな。最初に君に手を差し伸べることを信じている。

見間違えた僕だから、何を繰り返していればいいのかわからない。狂って終えばそれで終わり、言葉が散らばって居場所のないところからきっかけが始まる。見放された僕と君。何を追いかけて繰り返しているのだろう。壊せない、壊せない。また同じ朝が来る。

遠い星を震えながら見つめる。書き殴って、破り捨てて、あの頃の僕たちを見る。弾けるところと、晴れた日の夜。背中に立つ心惹かれる少年。きっと世界は見かけた橋。全て未来は決まっているふりをして、心を研ぎ澄まして遊んでいる。なんだか泣きたい夜でも、照らすオレンジ。日々を物語る所々の意味を物語る。それはきっと、世界に語りかける何かを人生とする合図なんだと。一つ一つの言葉が、僕の心の中で踊っている。開くたびに違う顔を見せるこの本は、どうしても人生を諦めたくない何かと繋がっている気がするんだ。

小さな世界。風が僕の心を研ぎ澄まして、誰かの心と繋いでくれる。見ていてほしいと願う頃には、僕は今まで傷を作った人生。結局優しくなんかないこの世界。愛想をつかさずに言葉では言えないところ。伝えられない臆病な気配。怖いのは否定されること?僕の心は臆病だなって。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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