MENU

今日の一日の君の周りの幸せたち。色んなことがあった朝を超えて、重くなってきたまぶたをこすって、毛布にくるまる。自分が願ったことが、現実になるこの世界で、君の寝顔を見て安心する。平凡な朝でも、もう二度と訪れることのない朝なんだ。光の反射を泣き顔で見つめるあなた。心から愛をこめて、この文章を書いている。

あなたは、何があっても生きると言った。側にはいつも風があって、力強く信じて進んでいる。

「何があっても、愛してくれる?」

「それは、分からない。」

あなたの声は、いつも不安定で、震える手を隠すことで精一杯だった。消えない罪悪感が、心にこべりつく。君と夜を越える。

生きる意味なんて、もともとないんじゃないかな。ここは、僕には広すぎるから、楽園に飛びこんで、夢を描いている。届かない間に、この世界を拡げている愛。手にしたはずだった永遠は、もしかしたら無かったほうが良かったのかもしれない。確かにそこにあったはずなのに、今というこの瞬間、心からこぼれ落ちる。寄せる波音に心を沿わせて、何をえらんでも良いという心の声を聴いている。寄せる想いは、バラバラで、でも僕たちの心はひとつで、温かい湯たんぽのようだった。あなたと思い出す光のあとで、旅の途中で。

窓辺に置いてある不思議な置き物に、毎朝、笑いかけている。晴れた日のメロディ。目が覚めた気分を、全てに調和させていく。明日を待つような、深く暗い帰り道で、あなたの手を握る今日。光る自販機。迷いの中で、あなたに隠れて写真を撮った。知らない誰かの手紙。変わる空と、変わらない日常。

「もしもし、私。」

「うん、どうしたん。」

「やっぱり、会いたい。」

「傷付けるために、会うことは。」「それとも、守るためなのかな。」

「あの日のこと、覚えてる?」

誰かの幸せを、放置して、空に浮かんでいるささやかな陽の光を、とらえている。愛して、愛して、憎しみを、暗い放に溶かして、迷うことなく息をする。今日も、環状線の席を見て、あなたのことを思う朝。見とれた水面に浮かぶ船。遠の空が白む。風に景色を、奇跡に変えて。

夜が明けたら何をしようかと足元を見て、君のことを考えている。立ち止まったあなたが、どこまでも行くためにそこに居るのだと知ったときに、昨日もらったバンドのフライヤーを眺める。海が見える街で、明日が来ないことを祈った夜もあった。幸せは、どうせ長くは続かないのだから。それなら一緒に、探しに行こうよ。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

目次