誰かが言っていた言葉が、いつの間にか自分が生きる軸になっているときがある。まだまだそんなものかと不安に思っているところを、悪いことなんて長くは続かなと、もがいてほしいんだ。明日になれば、何かが変わって、踏み出せるかもしれないんだ。夕立は止んで、君はまた、歩き始める。おぼつかないままあなたのことを信じて、歩く、僕も、歩く。戻らない日々に想い焦がれて、あなたの残り香になつかしさすら感じている。
自分の未来が少なくともゆっくりと僕らの今になるのかもしれない。その重さも全部受け入れて、目線をずらして、手を広げて、誰よりも近く、誰よりも遠い夢を描いている。もし夢が叶ったとして、自分が紡いだ言葉でなくても、僕なのだろうか。僕の中には、たくさんの存在が居て、その人たちと一緒に言葉を紡いでいるんだ。自分一人が絡まる時間が、丸いプレートにひっかかって、四つ葉になった。僕は僕でしかいられなくて、あなたもあなたにしかなれないんだ。
僕は、君のベランダを知らない。あなたが普段見ている景色を、僕は知らない。あなたが発している言葉も、書いている文字も、僕は知らない。陽が落ちる時に真実を見る。愛と愛がすれ違って、会いたいが止まらない今日。高鳴る鼓動。何気ないあなたの仕草が、好きを増やしていくんだ。あなたのせいで、今日も同じ空に虹がかかっている。好きなのにあなたのことを永遠に想うことができないんだ。知らないんのことを想って、車が走る音に耳を傾ける。じっとりと温ったぬるい空気に、つけっばなしのテレビ。
君は今何を見ているんだろう。何を信じていて、何を傷付けているのかなんて、自分でもわからないんだ。一瞬だって、自分のことを諦めることなんてできない。僕は君にはなれないし、君も僕にはなれないんだ。自分だって、何気ない仕草に気づきたい時もあるんだ。全てを充足するなんて、自分にはできないんだ。誰を待っているんだろう、誰を待っているんだろう。自分が何もできない、なんの意味もない存在だと思ってしまう夜がある。でも、痛みだけが僕の支えで、今まで生きてきた証だけが、僕の全てなんだ。今、遠く、つながる。バスから見える景色、その光だけが生きている。遠くまで行けるバス。その光だけを目印にして。まだ飛べないけど、人生を生きているだけなんだ。誰もいないところで、風向きを変えたことを、僕と世界だけが知っている。
なんとなく見上げた西日は寂しい。その光だけを目印にして、自分が表現していく世界。まだ飛べなくてもいいから、あなたなりに人生を歩んでいればいいから。言葉に囚われずに、静かなるところ、生きている実感、沸々と噛み締める愛、それが人生なんだ。なんでもいい、なんでもいいから夢を持って、希望を持っていて欲しいんだ。あなたにとって、価値のないと思っても、自分にとっても軽くなる世界。眩しいぐらい明るい必要なんてなくて、希望に満ちていなくてもいいんだ。誰かにとって、繊細なところも、生きているところ、星が言っている。自分らしく、愛の表現でも人生を彩っている。いつだってそう溺れる愛を僕たちは求めている。