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安定パレード

不安にしかなれないで、不意に胸が痛む。不安が立ち込めるところに、鼻歌を聞かせて。5日酔っ払いになって、言い合いになって、自分が形成されていく。言いたくなかったこと、触れられたくなかったことに対して触れることで、人生が形成されていく感覚。明けない夜が無いように、覚めない夢もないみたいで。どうせ君を愛してしまうから、情けないところ、いいところ、自分じゃじゃ無いところ、信じていいところの境界線が曖昧になる。何度も何度も見上げた背中はもう、前を向いたまま。生まれ変わりがあるなら、人の歌なんて歌わないさ。

いつまでも恋に落ちていたい。困ったように笑いながら、一つの大きな食卓を囲むところ、愛くるしい背中を見つめている。叫び声、遠くで逃げて、子供の僕は、さようなら。風に消えたまま、二度と戻らない空になっている。思うように伝わらない。でもそれが生きる意味なんだ。少しの違和感を覚えて、何かを信じて歩いていく心。それが人生。僕たちはいつか墓となり、何も語らずにこの世界を去るのだから、今は自由なんだと、自分に言い聞かせる。転んで足元に咲いた花。見ていた自分のことを客観視。自信、孤独、弊害。湿った自分の手で土に戻るだろう。何も語らないで人生を終えるなんて、そんなこと自分じゃできないことじゃないか。心が貧しくなっているところに、道草食って知恵を拾う。醜い自分のこと、飲み干しても変わらない心の濃度。ありえないところから、行ったり来たりを繰り返しながら、僕が歩いた道も、僕が触った花も、順番で幸せになていくんだろうな。光に追いついている優柔不断な心達。行ったり来たりを繰り返しながら、ゆっくりと彼方へ歩いている。

恐る恐ると羽を広げながら、親愛なるあなたへ。屈託のない笑顔でこの世界を謁見して、人生を切り拓いていく。でも止まない雨は、自分の手で止めればいいさ。世間から見たら僕たちなんて、何もしていない人生なんだから、自分じゃ無い誰かを認めて歩いていく。自分を呼び覚まして、火を灯す。心と向き合う僕たち。心を灯していくところで、だんだんと世界が狭くなっている。ここまで上手く生きてきたんだし、金も名誉もないけどさ、自分だけは自分を愛しているんだから、大丈夫さ。誰のためにも何もしないで、心を込めてグッドシャワー。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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