いつも辛いと言っていた。約束できないこともあった。分かったことがひとつあるとすれば、何か失敗することは尊いと言うこと。今の自分ではできないことに挑戦することは、すなわち人生を歩んでいること。苦い思いを心に背負って。外れた路地から、天まで届いている柱を見る。それは空気、それは涙、それは愛。泣き出す君を、ナイフのように弾き飛ばして、走り出す。僕を連れていってほしいと、天に言う。それでも天は、何も言わずに、雨を降らすだけ。君が一人濡れないように、僕は傘になるだけ。
運んでいるのは夢。こんな日々が続くのは、降り出している雨が止まないのと同じ理由。旅の人は、傘を持たないと言う。
風の日には、君を見失わないように晴れていよう。昨夜は終わらないところから始まった世界。君が笑うように、さようならを旅の人で埋め尽くす。空、空、空。
きっと人生は終わらないだろう。僕は永遠と言葉と戯れているだろう。この命が終わっても、何があっても。だから、あなたのそばにいたい。あなたのそばにいたい。絵になる最初の話。何かが生まれる、声が聞こえる。最初の話をして、全てが始まる合図にする。声が震える、体が強張る。また何かに浮かんだ心の海を、言葉にできたらまだ救われる。でも、今はそれができない。線が引かれる。線が引かれる。
雪ばかりが降る毎日もある。時に人生を辿って、ちょっと星たちと井戸端会議。何を以て人生と呼ぶのか。言わずもがな、僕たちは愛で、指先に触れた感触を置いて。根源と言葉、愛と現実。そこに置いて。
あどけない意識はそこにしまって、続きからまた人生をやり直そう。何を言っているのかわからない鳥たちは、僕たちの空にはいない。今から始まりだって。