正しさも愛なんだと、さようならが館内に鳴り響く。僕たちの関係性は終わって、町中が溢れ出す花の名を知って、終わりのない旅へと向かう。きっと世界が何を思っても、簡単なところから人生が始まるんだろう。諦めなかった僕の心を、最後に一つだけ重ねた日々には、忘れないでいてほしい。取り留めのない話。人生の帰路に立った時、あなたのことを思い出し、また涙が溢れてくる。さようならが始まった恋。そう捉えてしまったら、もう僕なんていないようなものなんだと。
あなたは変わっていない。部屋も何も変わっていない。変わったのは僕たちの関係性。さっき教えてもらったアニメを、部屋で一人で見る午後三時。忘れてしまった記念日を、忘れないように今更メモする。膨大な記憶たちが、逆らわない道を歩いている。僕はここまできた。僕はここまできた。最後まで人生を覆い尽くすような恋をした。少し歳をとって、順番が逆のところから、変わってないねとつぶやいた。さっき教えてもらった、最近買い始めた化粧品。愛おしい思いだけが重なっていく。変わらないところから、平成の匂いを思い出して、特別な関係を。赤いランプが点滅して、人生を思い出す。二人を置いて、街をまっさらに戻してしまう。愛が人生を起こす帰路なのであれば、それはそれで良いかもしれないねと、君がつぶやく。宙を舞い踊って見せた。
朝焼けは二人を置いて、煌々と輝いている。終わりを告げても良いから、朝を待たないで、夜に溶けていたい。暗がりから帰る時間で、そっと何かを忘れてみて、あなたにもう一度だけ会いたいと願う。欲しいままでいたいと、いっそ一人で強がっていようかと言ってみる。いつかまたこの記憶が、儚い夜に弾け飛ぶ時に、また人生は始まるんだろうな。