大事にしているところから、そっと心、あの時を、思い出して。時の流れの中、この世界のことなんて、知る由もなかったんだ。ぼんやりと草木のことを考えていると、バックグラウンドでかかっている音楽が小さく聴こえてくる。空に儚さ。あなたの横顔全てが、空に舞う。ここにいても仕方がないと、二人で星になって、この世界を去ろうと約束した。全てが、溶けてく。
一億の星に、輝きを失いそうになる心、大きな宇宙のところから、凄まじく愛おしい世界。この星の彼方、地球の裏側なんて、きっともっと近くなんだ。二人でいる時には、奏でている心を、生命を、人生を。この世界と信じる心から、体の力が抜けていく。鳥のかけらもすっかりと無くなって、僕は今、人として世界を旅している。思考という地図を片手に、煌めき出す心との間柄。時は流れて、いつまでも続く空の下で。虎の心は、いつまでも変わらないでここにある。ところどころに咲いている花。僕が人生だとしたら全部、息が詰まってしまうそうだ。空の言葉を考えて、抜け駆けは許されない。最後の電車、行き交う人々。
それは煌めきだと、あなたは言った。
午前三時の二人のカラオケ。あなたが歌ったバラードが、まだ耳にこべりついている。酔い潰れた人たちも、僕たちのことなんか気に留めないでいてくれた。だから、こっそりと待っていることができた、あなたの番を。
そして、あなたの歌声に溶けて、二人の時間が流れた。君の胸に捧げたいという歌詞が、僕の心を。