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今夜このまま

人生が始まる時に何かが起こる。それは何かが始まるのではなくて終わること。はじまりを数えたらいつまでも曖昧なままだから、僕が人生を始めたんだ。それは何かしらが始まることを恐れているにすぎないことで、何者かが始まることを信じているからに違いない。だんだんと速くなっていくタイピングの速度に現実が追いついてこない。始まる時は何も考えないで経験することができたのが、だんだんと大人になって気づいてくるそれが愛の始まりであり終わりでもあることを、僕達はまだ知らない。きっと世界は何を信じても曖昧なままだろう。

それは人生に終わりを示すものであって、何を思っているのか曖昧で。知らないところから始まった世界は、驚きに満ちていた。それは愛する記憶と相まって、この世界に現れるもの。意味が無いと思ったところでなんの価値もない。そばにいて欲しいと願う空に、愛するところから、どこまでも慕っても構わないが、明日の話をしよう、眠くなる前に。痛みに鈍感になっても大丈夫だから、幸せでいてくれたらそれでいい。下がらないで、前に進み続けて、回って何かを待っている。地球を見て何かを旅するんだ。終わらない世界で終わることを語るなんて馬鹿らしい。僕達は終わらないから、どうかここで歩き続けていて。一生懸命に手繰って、散々言い合ったりして、傷を見せ合ったりして人間は育っていく。

それで終わりなんだという出会いも別れも、少しずつ別れを育んでいる。何でもかんでも線を引きたがる貴方へ。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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