言葉足らずはいつものこと。自分では分からないぐらい、言葉が心の中に溢れているから、僕の中から世界に出たがっている、もう一つの世界が愛おしい。何千回も試みてきた世界を、僕の中で息吹。人生を彩る世界、純白な心。色付いている心。商店街のアーケード。空を横切る電線の陰で、綱渡りしたんだ。なんてことない端々。忘れたくはない。たまには、逢いにきて。
「生きるって、なんなんだろうね。」
「逢いにいくこと、なんじゃないか。」
「抱きしめていたい、この世界を。」
「手を握ってくれるのは、一人じゃない。」
「私は変わりたくなんてない。」
「俺もさ。」
「踊っているのね、たまにするその顔。」
「自分じゃない誰か、なりたかったと思うか。」
「いや、あなたに逢えたから、いい。」
マイナス十度の、ディスコ。息を潜めて、何かを呟いている。人生を渡り歩いたら、息を使っても何も始まらないんだ。誰だって永久の命なんだから、きっと世界は青いままなんだ。僕らはトランスミッター。希望を降り立つ世間、彩りあふれる世界、息をする、息をする。
ファイナリー、いつでも僕らは最後なんだ。愛想悪いなんて、どうやら人生を岐路に例えるだけなんだろうと。虫のせせらぎ、癖にところどころいい加減にしている。忘れようとしている世界で、言葉にならない人生の記憶。何が世間なんだろうか。目配せ。鈍いところ、感じる時、生きていることを実感するんだ。約束なんて、必ず片方のものなんだ。胸にしまっておいても、消えて無くなるセカイの欠片。触れようとしても、あなたの言葉なんか信じない。ひんやりしている容易い運命。
わがままの話。いつでも僕ら、ラストオフ。
「何がなんでも、私は私。」
「分かったよ。」
「私じゃない私なんて、私じゃない。」
「だから分かったって。」
「生きるってそういうことだと思うの。」
「そうかもな。」
純白に生きている世界で、曖昧なところ、悴んでいる。空調の音がだんだんと大きくなる。人生をいろいろ見てきたけど、やっぱり自分じゃない自分なんておぼつかない。憶えられない。記憶、記憶、記憶。忘れてはしゃいだあの窓辺。それすらも運命なんだと、僕が言っている。背伸びして歩いて、踏切の中でいい加減に生きている。
僕らは何がしたかった。僕らは何がしたかった。いずれ何を言っても無駄になるのなら、僕の中で走る鼓動。伸びていること、僕を傷つける人間たち、膨らんでいく希望と夢。繋ぎ止める引力。