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またたび

白い花束、根っこが笑っている。行く当てもなく、欠伸を一つ。風の音を待ち合わせにして、生きる。子供みたいに笑うあなたが好きだった。段々と世界を謁見していく。日常を抜け出して、明日を考える言葉。旅に出ること。雨に降られて、雨宿り。遠くで祭りの音が聞こえる。温いラムネの味。時間を忘れる。時に真実を見る。花を探して、陽が落ちる。懐かしい夏の日。蜃気楼、いつの間にか愛。日常を抜け出して、あなたに逢えるかな。

靴紐を解いて、生きる言葉、信じている愛。俯いている途中で、涙がこぼれ落ちるんだ。夏草が、風に揺れている。夜の帳が降りて、星たちが歌い出す帰り道。遠回りしよう。夏の日の蜃気楼。

ずっと前から、好きだった。あなたの音楽が好きだった。運命で決まっているところ、普段通りの調子で呆れている。そんな果てしないあなたが、好きだった。少しだけ、考えてみる。星が光る。メーターメーカー。逢えない月に、二人だけのテレパシー。そうさ、君の涙はセクシーで。輝いている愛なんだ。

「ほら、早く来てよ。」

「行かない。」

「屁理屈、いらないから。」

「永遠が産まれるんだろう。」

「だから何。」

「そしたら、戻れないじゃないか。」

「戻らなくて、いいじゃない。」

「誰かのために生きるなんて。」

「みんなそうやって生きてる。」

「星が五つ。」

カシオペア。二つで生きることを決めて、愛じゃないところ、信じている。時間が止まるいつのまにか、街から街へ歩いている。僕たちは止まらないでいる。カラフル。いつもどおりの人生が高鳴る。カラフルの雪が降る。悲しく笑っていたあなた。耳を澄ませば老いを感じて、人生を俯瞰する。生きること、信じること、愛すること。希望彼方。可能性に限界はない。言葉にも限界なんてない。曖昧さとにらめっこ。

眠る言葉、いつのまにか愛になっていた。夜になってまばたきをしている間に。空がだんだんと泣き出して、雨の根っこは死角に落ちる。何処にも行けない心。不安じゃないところなんだ、生きることは、不安じゃないことなんだ。描いている未来。朝が暖かい。出で立ち、古今東西。あの子が眠る、未来に、この言葉を託す。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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