世界もあなたも人生も、限りない時を迎えて、頭の中で勝手に未来を思い描くんだ。僕はまだ抜け出せないまま、この世界の住人だよ。君の心があっという間に過ぎていくけれど、もしもこの世界に偏りなんてものがなかったら、出会った時に僕たちは愛し合っていたのかな。思っていた君で春を感じさせるなんてさ、今から考えれば期限付きの愛だったんだ。暗い夜の街で、あなたが叫んでいるのなら、君の手を何も変わらずに望んでいたのだろうな。
自分じゃない誰かになりたかった?どんなに打ちのめされても、どんなに皮肉を言われても、生命線を絶たれたとしても、任せちゃだめだと。何も実らなかったなんて、悲しい言葉だよ。灯が灯っても、厳しい環境は変わらない。現実はそう簡単に変わらない。人生は人生で、今この地球で胎動している。自分じゃない誰かになりたかったなんて、自分じゃない誰かになりたかったなんて、無駄な言葉に思えるんだ。曇った世界で傘を集めて、空にお辞儀をしよう。世界中の限りない運命を集めて、星へ行こう。
最終電車に揺れている春を数えて、人生を見よう。不可能だというのなら、人生を見よう。何者でもないところから、始まった人生。それが今では、輝かしい未来に照らされている。あなたの思い出を聴くたびに、強く感じていることがある。それは、自分で良かったのかな、ということ。自分が生きていても、自分があなたの思い出の一部になっても良かったのかな、ということ。たくさんの道を選べるほど、うまくは生きられなかったけど、自分じゃない誰かになることを諦めることができたんだ。誰かに心の中に浮かんでいる、所々の人生の数々。それを曖昧にして、希望を語っている。寂しさがゆえに、根本は何も変わらない。これからも同じ夜を過ごすと思うと、なんだかくすぐったい。差し出されたお茶を飲む、その君の笑顔が、人生を彩ることになっているんだ。
ここから僕らはどこへ行こうか。特別なキスをしたら、世界が変わるから、それを待って全てを失う前に。いつでも僕は、確かめる。君を愛していることを、確かめる。心に問うてみる。心に問うてみる。石ころを蹴飛ばして、夕日に泣いた僕。自分じゃない誰かになりたくて、仕事をしないで河川敷に行った。悲しみ一つも癒せないで、何が人生なんだ。何が希望なんだ。言葉で言えない心なら、ないものと同じなのだろうか。僕はなんのために綴っている?僕はなんのために書いている?その答えなんて、きっといらなくて、そろばん弾いてかけがえのない道を進んだあなた。何も奪わないで、生きていくことにした世界。世界はきっと、真実で、真実で。塗られているところから、また何かが始まるんだ。生きていくんだ、それでいいんだ。何をしてもいいから、とにかく生きるんだ。人生を共に歩いて行く友と、限りない未来を見て、歩くんだ。
不意に止まるバスの行方は、声にかかるところで止まる。老夫婦がゆっくりと降りるのを見て、ああ、今日も平和だなと思う。口笛を指でなぞった、心の彼方に心臓がある。それは愛なんかじゃないんだ。人生なんだと、あなたは教えてくれた。