世界を愛してください。あなたはそう最期に残して、言葉を呟いた。人生を住人の色に俯いていれば、世界を愛することができたら、僕たちはきっと楽に生きることができるのだろうか。何処までも自由な空のことを、僕は羨ましいと思った。寝る前に、星空を想い出して、そっと自分が生まれる前の世界を考える。僕のこの声は、あなたのためにあるのではないと言い聞かせても、僕は僕でいるしかないんだと、呟いている。
今目の前で、心が弾け飛んでしまったら、僕はきっと壊れてしまうだろう。心の色は、痛いとかじゃなくて、くすんでいるとかじゃなくて、きっと色そのものが僕たちをそっと包み込んでくれるような、そんな色をしているのだろうか。彼が言ったことは、何度も思い返して、僕は僕で居られる時を失ってしまうんだ。
正解なんて世界、きっと僕たちは、何色にでもなれる。そして、色なんてものはただの波で、ただの海で、間違いなんてこの世界には存在しないことを教えてくれる。
どうしようもないときでも、人生は進む。まだ自分のことを信じたいと願っている証拠であると、僕は思う。なんでも、在るようでないのが人生。何もないところに何かを生み出すのはあなたで、なんでと言い聞かせても僕らの心はついてこない平行線。言葉で目の前に手遅れだねって言って、言って、言って。どんなに遠くなっても、きっといつかは、ここに戻ってくると言い聞かせている僕の心たち。
どんなに人生を進めようとしても、進まないときがある。時間ばかり気にしているときは、今を生きていない。何をしてもいいし、何もしなくたっていい。何を目の前に置くかなんて、あなたが決めればいいことじゃないか。どんなに遠くなっても、自分だけは自分のことを見失ってはいけないと、僕は知っている。
きっと世界は、僕たちのことを置いてゆくのだろう。遠くに、今何が聞こえますか。あなたは、自分をもっともっと遠くまで旅をさせてあげていますか。いつもの景色が余計に色付くぐらい、鳴りやまない人生にするかどうかなんて、あなた次第じゃないか。僕には関係ないけど、あなたは世界で、世界はあなた、なのだから。