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孤独の破片。

いつだって、自分の期待通りの人生になればいいなんて、いったい誰が言ったんだ。いい時ばかりじゃないからこそ人生で、たまに自由が牙を向いて、思い出が心残りになってくるけど、昨日なんて砂になって、雫になって、託されて行く続きを、君が選んでいくんだろう。少しだけしんどくなるけれど、これがよかったと分かるのは、最後でいいじゃないか。晴れない昨日、晴れない今日、それが人生で、いい加減な言葉なんていらないと思うんだ。何かの文字に消えて、君の頭に浮かんで、顔に出ている心。

信じているところ、いろんな形があるのが愛なんだと、僕は言えるのではないか。心から愛することが、全てなんじゃない。生きるなら、信じて待つしかないんだ。不安が不安を呼び寄せて、考えれば考えるほど自然じゃなくなるんだ。

自分が生きている時間と、あなたが生きている時間。本当にそれは重なっているのだろうか。僕は人生があなたのためにあると思っていても、いいかな。あなたが生きている心、少しだけ僕に分けてくれないかな。あなたが一人の時に、僕があなたのそばにいたい。僕はあなたが壊れてしまうそうな時に、信じて待つことを覚えたい。生きているのなら、あなただけが不安にならないように、僕が悲しみを分けていたいんだ。僕が風になるたびに、苦しみが増すことなんて、あるのだろうか。人生が厭わない方向へ物語る時、いつの間にか生きる心地がしない。じりじりと照らされて行く真実。吸い込み、肺が痛い。

ここから真実が愛になる。絶えない心が、だんだんと不安になって、真実が愛になる。報われていたいこと。すでに体温が、下がっているこの場所で、なんで隣の席の人間のことを気にするんだろうか。噴き上げる熱狂。それが絶頂の渦。話はもう聞いたよ。カーニバル、せいぜい人生がピークな時に、開催してくれと願う。

「少しでも生きること、信じないといけないのかな。」

「伸びきった葉っぱが、共に歩く理由なんじゃないのか。」

「何も言わないことが、増えて行く真実なのかな。」

「増えないと、いけないことなんてない。」

「不幸なことしか思い浮かばない。」

「ならそれでいい。」

「共に歩く理由なんて、今は考えたくない。」

「ならそれでいい。」

「でも、カレーは食べたい。」

「じゃあ、行くか。」

「どこ行く。」

造花。自分で分かっていても、心が生きていることなんてないから、厳しさで僕を抱きしめて、立ち止まって信じる世界。自由をもがれても、やけに心に残るのはなんでなんだろうか。照り返す暑さが、情景を写し出す。忘れる人が、そっと微笑んでいるから、どうしようもない不安に駆られる時もある。でもそれが愛なんだって、君は教えてくれたんだろうな。重圧に耐える世界、生きているところ、死んでいるところ、何もかもが、僕になって消えて行くんだろうな。そこにあったはずの君の笑顔。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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