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フリーズ

心にもないことを言ってはいけないと、彼女は言っていた。僕だけの言葉では抱えきれないこの世界は、受け皿がないからと言って、僕のことを弾き出した。きっと世間は、この輝きに気づくことはできないのだろう。きっと世界は、この神秘に気付くことはできないのだろう。僕はずっとずっと、世界を見渡している。僕はずっと、ずっと。重力が死んでいる言葉と、僕なりに詠っている言葉の数々。明るい音楽は似合わないから、僕の世界に溶けていることを知っておいておくれよ。

あなたは、悪趣味だ。こんな変な文章を読んで、心が動いているなんて、どうしても必要じゃない言葉を読んで、この世界で無駄な言葉を読んで、騒がしい言葉だけを信じているんだと。振り回されるのは、悔やんでいる証拠なんじゃないかと、僕の心は言っている。ため息まじり、過去を嘆いても、何も始まらないことぐらい知っている。重力のない世界と、自由のない世界、どっちがいいと考える。また夜が来る。

舞い上がる、塞いでいる心と共に、人生を歩んでいる。僕は一人なんだと、心に言い聞かせる。不安、降愛、体の星屑たち。泣かなかったと、誤魔化す人生と、期待したんだと心を通わせる言葉。でたらめに奇蹟が起きてしまうなら、もうあなたには会えない。また耳を注いで、風のようなひめゆりをかき消してくれる。空に語り掛ける、しつこく、それでも愛をもって語り掛ける。真実と愛をもってして、辿っている言葉たちと、彼方に咲いている繋がらない音。

理解しがいがある人生と、何もないような時を待つ。売れるとか売れないとか、そういうことを話していると、だんだんと心が離れていくのが分かる。つまらない世間と、広がることを望んでいる世界。可能性なんて、ランデブー。何が起こっても、僕は道端に咲いた花になんて勝てない。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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