これはどんな気持ちなんだろう。あなたの絵を見て、きっと思うんだろうな。それは単純な愛なんかじゃなくて、折り重なって、何度も何度も書き連ねて、やっと出来上がった愛なんだろうな。普遍で終わってもいいじゃないか。なんでもいいじゃないか。あなたがいてくれれば、それでいいじゃないか。生きていることが、それが美しいんだから、一回で終わらないところなんだから、ここで一緒に、素晴らしい愛を語ろうじゃないか。
どうしたら説明がつくんだろう。君に、そして自分に。まるで理想通りの美しさを、すぐ目の前にして、寂しいところから救い出してほしい。あなたが、嘘をつかなくても生きていけるように、願っている。僕が僕でいられる毎日でいられることを、心から噛み締めているんだ。大袈裟な言葉なんていらないから、ちょっとだけ温かいホットミルクでも飲もう。あなたの前では、飲めないコーヒー。夜に響いた鳴き声だけ、あなたにとって、辛いことだったんだね。覆いたいところから、簡単な顔をして笑うなんて、できないからさ。
今から何が始まろうとも、僕は僕でいられるんだ。そういえば、あなたの名前はなんていうの。最近ね、名前が素敵だなって思って。お父さん、お母さんが、心を込めてつけた名前。それが僕は本当の、この世界で最初に受け取った愛だと思うんだ。だから、あなたはあなたのままでいいんだよ。大観覧車、立ち並ぶビルたち。君の後ろ姿を眺めながら、いろんなことを想像しているんだ。時間が過ぎていって、僕だけがこのままで。
「思い出してくれればいい。」
「もう忘れたいんだ。」
「忘れるなんて、そんなの無理よ。」
「俺は、忘れたい。」
「あなたの歌、忘れることなんてできない。」
「もう、言わないでほしい。」
寝台列車と、折れ曲がった缶ビール。君のタバコの臭いが、無音の駅のホームに靡く。花のようなところから、僕は歌っていたんだ。あの日の海の音のように、この世界がだんだんと消えていくように。種が増えているところ、一喜一憂して、真実を見つめるのが愛なんだ。なんだかちょっと寒いところから、カフェの店員さんが手を振っている。あの歌が届くように、僕は歌っている。風のように、蜜のように、鳥のように。
「寝ぼけている声が好きだった。」
「ずっと部屋だったじゃんか。」
「あなたがいつも、寝癖ついてるから。」
「そりゃ、出かけるなんて無理だろう。」
「横にいるだけで良かったんだよね。」
くだらないことで笑って、時にはつまらない理由で傷つけあって、いろんなことを共にしてきたんだ。ふと見て、幸せだと思った。あの頃。穏やかに過ぎ去る日々が、なんだかちょっとくすぐったくて、空を見た。