旅の終わりに偲ぶ幹線道路の隅。野原に打ち立てた看板が輝いて、光が舞い込む午後二時の野原。僕たちの体は少しでも狂うといつかの生命体に還ってしまう。だからこそ、多くの愛を感じて、感謝して、星からの伝言を敏感に受け取らなければならない。指輪の端をかいつまんで、人生を語った気になっている言葉たちは、心で愛せばいい。
君が居たころは、僕たちは世界を旅していたころは、もっともっと素直で明るくて、名前なんて付けないで良かった。全てわかっていて、全てにおいて直感で。鈴虫が泣いていることですら、有限であると感じてしまう僕ら。寂しい限りだが、たった百年の間の祭りであるから、それでも愉しむことにしようじゃないか。君は独りなんかじゃない。人生に味方がいないことなんてない。僕がいる、お陰もいる。太陽も月もいる。乱気流、心臓が止まる。源に帰る。一気に羽ばたいて行く。心で感じる。愛することの意味を知る。
なけなしのカバン。少しのお金で買った愛。頑張って働いている人生。なんてすばらしいんだ。人のことを貶すことを忘れ、愛することしか覚えていない人間もいる。勝手に幸せになればいい。勝手に愛の存在になればいい。僕たちは先に行っているからさ。早くこっちにおいでよ。あんたは幸せになるべき存在なんだから。
すぐ隣で話していることが聞こえないのかい。いや、聞こうとしなくてもいいか。感じればいい、自分の想像で考えていればいい。この世界が終わったらさ、盛大な宴会を開こうよ。きっと僕たちは、みんな家族なんだから。ずっとずっと下を向いているなんて、そんなこと勿体ない。あなたはあなた、それでも僕なんだ。