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惑星サブマリン。

見えないものを見ようとして、何かできることはないのかと探っていた少年時代。明日に何かがあることを信じて、真っ直ぐに星を見ていたあの日。何を探しているわけでもないけど、生まれたからには、地球の芯まで知りたいと思ったんだ。暗いところで見た、あの景色。星が綺麗だったんだ。今も一人で追いかけている。静かなところ、痛みが目立つから嫌いだった。

一つ見えることは、今は意味をなさないと言うことなんだ。今日の月が儚くても、明日が来ないと嘆いているだけなんだ。あなたが見ている世界で、僕が煌めいていたらいいな。歯がゆい悲しみ。幾何学的な何かが選択肢によぎる。子猫のように思えた論理も、何もかもなくなってしまうかもしれなんだ。君の、僕らしい世界。要らないと、永遠を拒絶していた。ここに僕は要らない。あなたの名前を呼んでも、夜に紛れてしまうから、温もりが消えないから、揺れる光。だんだんと命が疼いている。心なんて、痛くない、痛くない。

生命線がなんだか、疼いている。星が何かを伝えようとしていて、だんだんと森羅万象が呻き声を挙げている。きっと宇宙が、世界が、動くのだろう。生きていることそれ自体が意味を成さないとしても、きっと何か信じるべき言葉ある気がするんだ。言葉、言葉、言葉。信じて待っている言葉。繋いでいくのは波の音。関わらない人のことを、一回でもいいから馴染ませているんだ。心なんて、地球から見ても見えないのだから、僕たちが何かを解ろうとしても、無駄なんだ。生きるとはそう言うことで、弾けるとはそう言うことなんだ。人生とは、いったいなんなのだろうか。生きること?人と関わること?愛を向けること?働くこと?全てがなんだかしっくり来なくて、生きることを問われたら、咄嗟に反応できないのも自分なんだ。

「あなたには、何も分からないわ。」

「分かりたくもないのが、この世界だ。」

「でも解ろうとするのが、あなたじゃないの。」

「生きているだけで、この世界は疲れる。」

「普段から、星のことを考えているからなのね。」

「普遍的な愛は、優柔不断な生き方を生むんだ。」

「いいじゃない、迷っても。」

「何が分かる。」

「全部分かるわ。全部。」

生きているだけで、何もかもが分からなくなる世界。きっと青い空と、広い海だけが、全てを知っているんだろう。そして、夕焼けと朝日は、僕たちのことをそっと包み込んでくれるんだ。人生なんて、そんなもんなんだと、あなたは教えてくれた。恋、仕事、夢、人。何もかもが、精一杯の人生だから、黄色とオレンジで括られた紐が、だんだんと解けて行くんだろうな。普段から、日々のことについて考えていると、だんだんと病んでくる。それは、人生を真剣に考えている証拠なんだと、母が言っていた。

弓矢を習ったことがある。草原の中で、僕は走っていた。牧場の牛を、愛でていた。それぞれの人生、それぞれの在り方。説明なんてしなくていいから、あなたのことを信じて、生きて行くだけなんだ。僕にはどうして分かるんだろう。僕の電波は、どんな重さを感じているんだろう。生きることに、質量はあるのだろうか。嵐の夜に、迎えに来てくれたあなた。普遍的な愛だったのかもしれない。何を信じている、何を感じている。夢を持って生きている僕は、夢を叶えられるかなんて、どうでもいいことなんだ。

「嵐の中で、あなたは生まれたのよ。」

「そうなの?僕、嵐の子なんだ!」

「そうよ、貴方は強いの。」

「僕、強いんだ!」

「無垢な貴方は、一生かけて、愛を知るのよ。」

「むくって、なあに?」

「ううん、なんでもないわ。」

ゆらゆら舞っていて、消えないストーリー。僕だけにしか紡げない世界がきっとあることを信じて、生きる、生きる、生きる。真っ暗に飛び込んでいく。優柔不断な言葉。目印はとっくに無くて、自分で進んでいくしかないんだ。歩かない記憶と、進んでいく僕らは、不意に寂しくなってしまうんだ。この星で、信じることを覚えよう。何気なく生きているだけで、幸せになるみたいを思い描こう。何をしようとしなくても、きっと世界は美しくて、僕は幸せになれる。だから、進み続けることを、ここで誓おう。

涙や雨、寂しさなど、澄んだ青を主なテーマに、
文章を紡ぐ作家「海野深一」の公式ポートフォリオサイトです。

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