有限の手紙は頬をついて歩く。言葉をもっと教えてと、僕の指先を動かす。心が赴くままに、綴り、噛む。自分でも分からない数多の単語が頭に浮かぶ。それでも愛という軸はぶれないで、心に残り続ける。雨垂れが布を濡らす。言葉を育む。愛を感じる。空に星が浮かんだ。
心を感じる。世間を見つめる。小さな子供が憂鬱な顔をしている社会。マクドナルドの列には行列ができているが、隣の日本料理屋には誰も並んでいない。通うことすら忘れてしまっている僕ら。小さく頷いて、大きく感じて、深呼吸、深呼吸。何気ない毎日を忘れていることすら忘れている。感じることができなくなっている。大きく息をしても、その空気さえ味わうことができない僕ら。頑張っている人は頑張っている。でも、無理している暇なんてない。自分なりに、いつの間にか辿り着いてしまったぐらいがちょうどいい。何もいらない。何も知らない。だからこそ、自分の心と向き合う時間がある。水に浸した夢たち。見て見ぬふりをした。いつの間にか、いつの間にか。
芸術を知った気になる。眠くなってくる。自分が書くことすら何も考えないのが良いというが、本当は考えないといけないと思う時もある。何かを生み出すときは、心のままに書くことは許されない。星からの伝言を受け取っては広める。僕は仲介者でも何でもない。言い切れない、言い切れない。世界が平和になるなんて信じない。一人一人じっくりと、でも着実に。大きく息を吸って、吐いて。そうして人生が進んで行くことを感じて、考えて、感じて。
人間は考えすぎる生き物だ。しょうがないと言えばしょうがないが、そういう時代もだんだんと終わってきている。
小鳥が小さく頷く。これは自分のための、自分だけの、平和の話。