繋がるところから遠ざかってしまうのなら、僕たち何を記して、この世界を生きればいいのだろう。忘れないと言ったあなたの言葉には、何も始まらない希望があった。僕だけを信じて歩いていればいいと思っていたあなたのことを、僕は信じることができていなかったんだね。きっと世界は丸いなんて、君が言うから、この世界は覆ったんだろうな。ただ見ていた二つ星。何もないところから始まった世界であることが、神様から告げられる。隠している気掛かりが、なんだか僕には心地悪かったんだ。だんだんと疲れていく人の背中。ゆらゆら流していた頭のイメージに、不安で押しつぶされそうになっているんだ。ただ浮かんでくるままに、人生を歩めたらいいのに。
選んでは捨てて、捨ててはまた拾って。だから何も実らないんだよと親に言われ、何も言えない僕。気長に揺れているところで、狭い空の想い。隠れてしまうのは、輝かしい未来なんだろうか。待ってくれるなんて思っていないけど、何もかも信じられないところから始まる愛なんて、一体あるんだろうか。自分じゃない誰か、自分じゃない誰か。僕の中にいる人は誰なんだろう。窓に映っている淡い空に照らしている心。ゆらめいているところから、始まる恋。昨日の夜に伸びている影を、まだ僕は噛み締めているんだ。なんて考えていたら、気分が上がってきて、背中を摩ってくれるんだ。すぎていく時間が惜しくなる。晴れているアスファルトが、僕のことを鼓舞する。まだ生きて欲しいと言われているみたいに。
「短い季節ね、人生って。」
「俺にとっては、長い時間。」
「でもあなた、レコードの夏を流していたじゃない。」
「それは趣味だろ。」
「趣味だって、人生の一部でしょう?」
「無鉄砲な自分が嫌いなんだ。」
「あら、そんなあなたも、あなたなんじゃないの?」
すぎていく時間が惜しくなる。澄み切っているベージュの心に扮して、僕のことを短い季節が呼び覚ます。一体いつから、僕は生きて、存在しているんだろう。まあ今は、そんなことすらも考えないでいいか。有限の愛なんて、きっとないんだろうなって、あいつは僕に言ったんだ。気づいたら、心がなくなっていても仕方がないとも言っていた。でも忘れないでほしいと、振り返ることを忘れないでほしいと、あなたは言っていた。未来に描いても、同じ花は咲かないと、走馬灯のように自分のことを思い出したんだ。どこに居ても、君は君で居てほしい。
僕は自分のことを愛したい。僕は自分のことを愛したい。一人じゃないよって言ってあげたい。何度も手を繋いで、別れているところから、一気に貫いて、癒したい。もう一度、眠っているところから、優しさで包み込んであげたい。綺麗なところから、不安なところまで、全部全部、愛したい。